SIMPLE

【合格体験記】GA4認定資格を取得!AIエンジニアが試した効率的学習法

AIエンジニアが、生成AIを学習パートナーにしてGA4認定資格に合格した、ユニークで効率的な勉強法を解説します。

#AI #資格 #Google Analytics(GA) #勉強・教育

こんにちは、りょうです。

この度、Google アナリティクス 4(GA4)の認定資格に無事に合格することができました!

普段はAIエンジニアとして働いている私ですが、今回は学習パートナーとして生成AI(Google Gemini)と共に試験勉強を進めました。この方法が想像以上に効果的だったので、私の経験がこれから受験される方の参考になればと思い、合格までの道のりをシェアします。


私のバックグラウンドと受験の目的

まず、私がどういう人間で、なぜGA4を学ぼうと思ったのかを簡単にご紹介します。

  1. 仕事での関わり: AIエンジニアとして、お客様のGA4データをBigQueryで分析・活用する機会が増えてきました。データの構造をより深く理解し、価値あるインサイトを提供するために、GA4の思想そのものを学ぶ必要性を感じていました。
  2. 個人での関わり: 妻と一緒にこのブログを始め、GA4やAdSenseを導入しました。サイトの成長をモニタリングする「分析者」としてのスキルも身につけたいと考えていました。
  3. 資格取得: 上記の目的で学ぶからには、知識を形に残したいと思い、履歴書にも書ける認定資格の取得を目指すことにしました。

学習法:公式教材の高速インプット + AIで疑問を潰す

今回の学習の基本は、Googleの公式eラーニング「スキルショップ(Skillshop)」です。ただし、ただ真面目に一周するのではなく、AIを組み合わせることで効率を重視しました。

基本的な学習フロー

  1. スキルショップの教材をある程度読み飛ばしながら、どんどん先に進める。

    まずは全体像を掴むことを目的に、高速でインプットを進めます。

  2. 少しでも「ん?」と思った用語や概念が出てきたら、すかさずAI(Gemini)に質問する。

    「この用語の定義は?」「なぜこの機能が必要?」といった疑問を、その場で即座に解消します。

  3. 腑に落ちるまで、AIと対話を重ねて深掘りする。

    AIの回答を元に、「〇〇とどう違うの?」といった追加の質問を重ね、自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めます。

この「高速インプット + ポイント深掘り」のスタイルが、時間のない社会人には特に有効だと感じました。

AIとの対話で理解が深まったポイント例

学習を進める中で、特に以下の点はGA4の独特な概念で、AIとの対話なしには表面的な理解で終わっていたかもしれません。

1. 「ディメンション」と「指標」の本当の関係

最初、私はこの2つを単なるKey-Valueの関係だと誤解していました。しかし、AIとの対話を通じて、「実態としてはどちらもデータの列だが、分析の用途によって役割(切り口か、集計値か)が決まる意味的な違いである」という本質にたどり着くことができました。これはAIエンジニアの視点からも非常に納得のいく説明でした。

2. GA4コンソール vs BigQueryデータの思想の違い

「なぜデータを事前定義する必要があるのか?」というエンジニアならではの疑問も、AIは明快に解決してくれました。

  • GA4コンソール: マーケター向けの「BIツール」であり、使いやすさのためにスキーマを事前定義(スキーマ・オン・ライト)する必要がある。
  • BigQueryエクスポート: エンジニア向けの「データレイク」であり、生のデータを後から自由に加工できる(スキーマ・オン・リード)。

この説明のおかげで、GA4が持つ二面性を完全に理解でき、頭の中がクリアになりました。


【参考:不具合?】日本語版クイズの対処法

これから学習される方への参考情報です。

私の場合、公式学習コース「GA4 のデータとレポートをさらに詳しく読む」の日本語版で、クイズの正誤判定がうまく機能していないように見受けられました。(正解のはずが不正解になるなど)

これが他の方の環境でも共通の問題かは分かりませんが、もし同じ現象に遭遇した場合、私は以下のように対処しました。

  1. 学習コンテンツ(動画や文章)は日本語版のコースでインプットする。
  2. 各モジュールの最後に理解度チェックのため、英語版のコースを別途開始し、該当箇所のクイズだけを英語で解いて正誤を確認する。

もしクイズで詰まることがあれば、試してみてください。


受験結果

​GA4の認定試験は無料で、もし不合格でも24時間後には再挑戦できるのが魅力です。そのため、当初は「まずは力試しに一度受けてみて、自分の弱点を把握しよう」くらいの軽い気持ちでいました。

​ところが、結果はなんと一発合格。スコアは合格点80%に対して82%と、本当にギリギリでしたが(笑)、それでも計画外の一発合格ができたのには理由があると感じています。

​それは、AIとの対話を通じて「なぜこうなっているのか?」という本質的な部分を深く理解できていたからだと思います。単なる丸暗記ではなく、応用が利く知識が身についていたおかげで、力試しのはずが本番で結果を出すことができました。


おわりに

GA4は非常に奥が深く、強力なツールです。生成AIを学習のパートナーにすることで、マニュアルを読むだけでは得られない「なぜ?」の部分を効率的に探求でき、単なる試験対策以上の本質的な理解に繋がったと感じています。

この記事が、皆さんのGA4学習の一助となれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

りょう

いろいろなことを考えるエンジニア

<< 次の記事
OCRって難しい技術?名刺トラブルから学んだ文字認識の進化
前の記事 >>
【検証ブログ】話題のタツノオトシゴ絵文字は実在する? Gemini 2.5 Proに聞いてみたら驚きの結果に